ログハウスの加工や施工、輸入などを行う会社のこと。
ログハウスを作る人のこと。施工を請け負う会社のことを指す場合もあります。
実際に建てる土地以外の場所で、ログ壁を仮に組み立てること。主に、ハンドカットやポスト&ビームを建てる際に行います。マシンカットでは行いません。
丸太を組み上げて作るログハウスの建築方法。上下の丸太が交差する部分を加工し、交差部をがっちりと密着させて組み上げていきます。
丸太組構法でログを井桁に組む際に上下の丸太が交差する部分、及びその加工法のこと。現在までに何度も改良が重ねられ、「サドルノッチ」や「ウェッジノッチ」など様々な加工法があります。
機械で製材されたログ材のこと。「角ログ」「丸ログ」「D型ログ」など、様々な形状・サイズがあります。
【角ログ】
四角形に製材されたログ材。外壁・内壁ともに平面になるため、家具の配置や室内の掃除が楽にでき、見た目にもスマートな印象に仕上がります。
【丸ログ】
広義では丸い形状のログ材の総称ですが、ハンドカットログハウスで用いられる丸太材と区別するため、狭義では機械で均一に製材された丸型のログ材のことを指します。
【D型ログ】
丸ログの上下と内壁になる方の側面を、直線にカットしたログ材のこと。断面の形状が「D」に似ているためD型ログと呼ばれていますが、タイコ挽き型のログの片側をカットした形状であることから「3面タイコ」ともいいます。外壁は丸太材のようなデザインに、内壁は角ログのような平面に仕上がります。
【タイコ挽(び)き】
丸ログの上下を直線でカットしたログ材。上下が平らになっているため、組み立て時の収まりがよく、ハンドカットログハウスで使われる場合もあります。
【ラミネートログ】
セトリング(ログ壁の沈下)現象をはじめ、木の収縮やひび割れを軽減させる目的で考案されたログ材。人工的に乾燥させた木材を年輪の中心部分から2つに割り、表皮側を背中合わせに貼り合わせて加工しています。
北米・太平洋岸に多く生育する巨大樹。木目がはっきりしていて強度が高く、特にハンドカットログハウスの建築で大変人気があります。他の木に比べて樹脂(ヤニ)が多いため、建築後しばらくの間はヤニ取りの手入れが必要です。
北米の温暖で雨量の多い地域に生息する巨大樹。ウッドデッキなどにも使用される、雨に強く耐久性の高い樹木です。さらに、材質がやわらかく軽量で加工しやすいため、ログハウス建築の素材として最高級といわれています。
寒さの厳しい北欧に多く生息している樹木。明るい色味で木目が美しく、優しい印象を作ります。ログ材としてだけでなく、家具材としても人気です。乾燥しやすくやわらかい材質で加工しやすい素材です。
日本を代表する建築材。日本の針葉樹の中では比較的軽く、材質もやわらかいのが特徴です。なめらかな木肌で断熱性にも優れています。国産材で最も多くログ材に使用されている樹木です。
室内を仕切るログ壁をくり抜くようにカットしてデザインされる開口部のこと。主にハンドカットログハウスで使われる技術手法です。ログビルダーのカービングによる美しい曲線でデザインされるアーチカットは、機能性を考慮しつつ、住人の個性を大胆かつ繊細に表現します。
チェンソーを使って、木材に彫刻やデザインを施すこと。柱や壁などに動植物のモティーフを彫刻したり、間仕切りのログ壁などをアーチカットしたりする際に行います。
ログ壁の交差したところから外側に突出している末端部分のこと。突出したログエンドの端を揃える際には、アーチカット同様、ログビルダーがカービングでデザインします。
※丸太組構法技術基準(1986年施行)により、ログエンドは交差部から20cm以上突出させるよう定められています。
屋根と天井の間の小屋組み部分にある、三角形の壁のこと。「ゲーブル」とも呼ばれています。採光や風通し用の窓やベランダなどが設けられます。
屋根の上部にある小さな出窓のこと。主に採光のために設置されますが、ロフトがあるログハウスの場合には、居住空間を拡大するためにも有効です。また、デザインのアクセントとして設置されることもあります。
薪を燃料にして暖をとる暖房器具。現在では設置も比較的容易となり、インテリア性も高くなっています。ただし、便利な電化製品ではありませんので、日常的に使用する場合には、手間や時間はもちろん、ある程度の知識も必要です。
バイオマスエネルギー源のひとつとしても注目されている「木質ペレット」を燃料にしたストーブ。住宅地にログハウスを建てた場合などによく利用されている暖房器具です。
※木質ペレット…間伐材などから出てくるオガクズや木クズなど、木質系の副産物類を細かくし圧縮して作られる、小さな球体の固形燃料です。
耐熱レンガなどの蓄熱ブロックに電気で熱を蓄え、そこから自然放出される熱で室内を暖める暖房機。深夜電力で蓄熱できるため経済的です。部屋の空気を汚さず、水蒸気も出ないので結露の心配もありません。機械内部に蓄熱ブロックが敷き詰められているため非常に重く、自然に熱を放出する構造のため温度調整ができない、などの注意点もあります。
室内の暖められた空気を効率よく循環させるために必要なアイテム。特に、高い天井や広い空間を持つログハウスには欠かせません。しっかり機能させるためには、設置する天井の状態や天井から床までの距離、暖房の位置などを考慮する必要があります。